CSLAB×blanClass ゼミ 「年表を定規にして、凸凹の地平線を眺める」
連続講座のお知らせ
昨年度から復活した
CSLAB×blanClass ゼミナールが今年も開講します
今年度のタイトルは
「年表を定規にして、凸凹の地平線を眺める」
全四回 どなたでも参加できます
◯日時
①7/21(金)②9/8(金)
③9/15(金)④10/6(金)
全日程ともに17時から19時
◯会場 CSLAB
昨年久しぶりに行ったblanClass+CSLABのタイトルは「企みの練習」。内訳は、自分を取り巻く(できるだけ)すべてのことを日記に書き留めて、それをみんなで読み合い、それぞれに”一生使える”キャッチコピーをひねり出し、最終的にそのキャッチコピーをビジュアライズして、zineをつくるというものでした。
昨年のゼミを踏まえて今年は何をしたものかと、CSLABのスタッフ、池上さんと大澤さんと話し合う中、今世の中で横行している対立や分断がなぜ起こってしまうのか? というか、そもそも自分を取り巻く事象だってを捉えきれない…、結局、他人同士が集まっても、自分ひとりになっても、遠くても、近くても、バラバラで繋がらない、どうあってもマルチなリテラシーに苦しむのはどういうことなのか、といった話になりました。
ということで、今年は過去20年間の年表をそれぞれがつくって、自分が過ごしたはずの時間を、違った視点から眺め直すところから考えることにしました。
まずはそれぞれ独自の年表をつくります。過去20年に国内外の社会が共有しているニュースになったり、歴史化された事象を、自身の記憶や記録を頼りに、自身との関わりを考えながら、個人的な出来事も加えて編纂してもらいます。20年間という時間は、まだ生まれていなかったり、幼すぎておぼろげな記憶から始まって、年々、記録媒体も変化があるので、あらためて見直してみれば、きっとまだらなもの。そうした共有しにくい個人の周りで起こったことを、できるだけ慎重に拾い上げ、遠くで起こっている出来事との思わぬ関係性を探ってください。
みんながつくった年表はディスカッションをしながらひとつの年表として統合してみます。その上で、メディアや歴史から欠落したり、埋没して残されていない、名もない人々や事柄に注目することはできないでしょうか?
それぞれの年表を検証しながら、それぞれが気になるトピックを持ち帰って、さらに掘り下げ、リサーチやインタビューを試みて欲しいのです。つまり、今度は自分の外にあるまだよく知らない、誰かや何かを眺め直してみる…。
最終的には、映像、プレゼン、ゲーム、パフォーマンス、レクチャー、テキスト、インスタレーション、どんなフォーマットでも良いので、何かしら形に落とし込んで、制限時間内に発表をしてもらおうと考えています。(小林晴夫)