2017.12.2(土)14:00~16:00(予定)
東京造形大学CS-Labにて
予約不要 学外の方も参加いただけます。
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ゲスト 奥村憲雄 清原悠 白川昌生
企画 菅谷奈緒
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CSLABにて来年3月に開催される展覧会“(Exhibition-/-Santiago…)”http://cs-lab.zokei.ac.jp/event/(exhibition-santiago)/ に参加するにあたり、リサーチの一環として「CSLABにマニラ戦のモニュメントを建立するための」トークイベントを開催します。
フィリピンは第二次世界大戦における日米戦の最大の戦場でありマニラ市街戦では10万人もの非戦闘員・民間人が犠牲になりましたが、現在の日本、さらにフィリピン国内において(例えば南京や広島・長崎のそれと比べ)市街戦の記憶は薄れつつあります。その背景にはフィリピンと日本が戦後和解し比較的関係が良好になり、フィリピン政府が日比間の「歴史問題」に関与しなくなったことなどが考えられますが、それに対し戦後50年にあたる1995年には市民団体メモラーレ・マニラ1945が非戦闘員の犠牲を追悼する碑を建立するなど、市民レベルで記憶の回復に向けた活動が近年活発となっています。
今回の「CSLABに仮設されたサンチアゴ要塞にマニラ市街戦の碑を建立するための」プロジェクトでは、市民側が碑を建てるという行為に焦点をあて、1964年に隣の町田市で起きた米軍機墜落事件を追悼する平和像建立のために活動している「町田の米軍機墜落事件・平和像建立実行員会」の奥村憲雄さんをお招きしお話いただきます。また、彫刻としてのモニュメントという視点から美術家の白川昌生さん、市民運動研究の立場から清原悠さんを聞き手としてお招きします。
【日時】2017年12月2日(土)14:00~16:00(開場は13:30)
【場所】CSLAB http://cs-lab.zokei.ac.jp/
東京都八王子市宇津貫町1556(東京造形大学内)
【ゲストプロフィール】
奥村憲雄 / 1947年生まれ。大阪外大・都立大院(修)卒
町田の米軍機墜落事件・平和像建立実行員会、(同)事件を記録する会(いずれも事務局長)
町田市民となって墜落事件を耳にして十数年後、もっと詳しく知りたい、と調べ始めた。45周年を前に、事故関係者からの聞き取りなど、今やらなければ、と「記録する会」を立ち上げた。
清原悠 / 立教大学兼任講師、東京大学大学院学際情報学府博士課程
専門は社会学、社会運動論・メディア論。近著に「『ヘイト本』のメディア論:雑誌的書籍(ムック)が作り出したヘイトの流通・展示・編成」『唯物論研究年誌』22号、近刊予定に清原悠編『ヘイトスピーチ・レイシズムを考える(仮)』(共和国)がある。
白川昌生 / 美術家
1948年福岡県北九州市戸畑生まれ。1970年代にフランス、ドイツで哲学と美術を学ぶ。1981年デュッセルドルフ国立美術大学卒業(マイスター)。1983年に帰国後、群馬を拠点に活動する。近年の主な展覧会として「群馬の美術2017─地域社会における現代美術の居場所」(2017年/群馬県立近代美術館)、個展「資本空間 -スリー・ディメンショナル・ロジカル・ピクチャーの彼岸 vol.7 白川昌生」(2016年/gallery αM)など。主な著書に『美術・記憶・生』水声社 2007、『美術館・動物園・精神科施設』水声社 2010、『贈与としての美術』水声社 2014など。
【企画】
菅谷奈緒 / 1981生まれ。女子美術大学大学院修了。
【共催】
raccoon dogs teakettle
各種イヴェント、プロジェクト、展示などをおこなうスペース
http://raccoondogsteakettle27.tumblr.com/